キャバクラとか夜のお店の高時給って結局何の対価だったんだろう?

世間は夜職をどう思ってるんだろう。

傍から見れば高時給だし、座って飲んで話すだけだし、着飾ってキラキラできる楽な仕事に見える人も居るのかもしれない。

私も働く前は、接客とか見た目、そういうものの対価だと思ってた。

でも実際は、顔がきれいでも愛想がなかったら売れないし、顔も体型も普通でも、おじさんに都合のいいように振舞えれば売れていく。

私は、片親育ちなのに4年生大学まで通わせてもらったから、少しでも家計の足しにしてほしくてがむしゃらに働いてた。

お金のために頑張ってるだけなのに、色恋もかけてないのに、勘違いした客に尊厳を害することを言われるたびに、心の中で何度も刺して、悔し泣きしながら帰って、鏡を見てしね!!!て叫んでた。

私の居る場所はここじゃないって思ってた。

私の場合、私が売ってたのは尊厳と矜持だった。

私は、興味がある人には自分から仲良くなりに行くし、

自分の興味に掛からなかった相手から好意を持たれたり、興味を持たれるのが大嫌い。

なのに、夜の仕事は真逆のことをする。

興味のない話を掘り下げ覚えておかなければならないし、

目の前の人に楽しんでもらうための流れ作業接客なのに、時々接客と好意を履き違えた客が、私と付き合いたい、結婚してほしい、子供を産んでくれなどとほざいてくる。

そんな相手に心地よく楽しんでもらわなければいけない。

だって相手はお金を払っているから。

そうやって自分を毎日殺して、ノルマのために、お金のために、真逆のことをして帰る。

だから高時給は本当の自分を殺した時間を売った対価だったと思う。

興味のないおっさんにお金を使わせるために痩せて、

着飾って、乳や足を出して

興味のない相手に笑いかけ

自分の若い時間を客が喜ぶために使って、その対価。

最近は水商売が表立って目立ってる。なぜかキャバ嬢がこぞってメディアに出る。

整形を当然のもののように言い、不自然に大きい胸を強調し、骨が浮き出た体を標準だと言い張る。

確かに毎日ドレスを着て、着飾って、キラキラはしてる。見た目だけは。

私も、会社の接待で来店した人に、楽しかったありがとうと言ってもらえた時はうれしかったし、

仲の良いお客さんだってもちろん居る。

いい出会いもあった。否定はしない。

でも、こんな世界、知らずに生きて行った方が絶対に幸せだと思う。

そもそも、水商売という仕事は憧れとして表に出すべき仕事じゃない。

陰でひっそり生きて行くべきだと思う。

体も尊厳も市場に出す仕事を子供の目に触れる場所で消費するべきではないと思う。

だって私は一生、親に水商売をしていたことは言わない。

だって私から見た水商売は、身体ごと商品として扱われ、時には身体まで差し出すことを期待され、己を殺し演じ続けるものだから。

キャバクラは、尊厳を売った人に対価が帰ってくる場所に見えた。

一方で、クラブは身入りは激しくない分、お客様との距離が保たれているものと思ってた。

でも結局求められるものは地続きで、

相手に好かれなければならないし、機嫌を損ねないように回避しなければならない。

所詮は同じ水商売と納得した。

その世界で生き残っている人は、私が見てきた限り、何度も尊厳を削られながらも、生活や夢のために這いつくばって生きてきた人ばかりだった。

ドレスや着物に手を突っ込まれ、

胸を揉まれ、足を撫でられ、

車内や個室に押し込まれて口を押し付けられ、

ホテルに連れ込まれそうになる。

私が見て、そして聞いた限り、そういった経験を一度もしたことがない人は居なかった。

そういう世界で生きてる人を否定したいわけじゃない。

でも私はもう、この世界で働くことを選びたくない。

だから私は、少し余裕を持てた今

尊厳を削らなくて済むなら、そっちがいいと思う。

今は、どうやったら幸せになるためのお金を稼げるのか考えてる。

私はもう、尊厳を削ってまで稼ぎたいと思えない。

親に楽をしてもらって

友達と飲んで、来週も頑張ろうねって未来の話をしたい。

終わり。

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