キャバクラの高時給って実際何を差し出す対価だと思う?

よかったら面接に行く前に読んでね。

私は矜持や尊厳を差し出した対価だと思う。

「SNSで見るキャバ嬢みたいにキラキラしたい」

「喋って飲むだけでお金がもらえる世界」

これら全て幻想です。

高時給に隠された「対価」

​普通のバイトの数倍の時給。一晩で数万円が手に入る世界には必ず理由があります。面接に行く前に、一度だけ立ち止まってこの現実を知り、働いている自分を想像してください。

なぜ、まだ何の実績もない女の子にそんな大金が支払われるのか。

それはあなたが、「時間」以外にもたくさんの「目に見えない大切なもの」を切り売りした対価だからです。

  1. あなたに、赤の他人が「値踏み」をする体験

    夜のお店ではあなたの容姿、若さ、会話、服装そのすべてに「いくら払う価値があるか」と、わかりやすく価格を付けられます。

    身だしなみを整えることも、痩せる努力も、肌の管理もしないおっさんたちに『お金を払っているから』という理由で毎晩毎晩当たり前のように評価されます。

    ビール腹にデブと言われ、醜いおじさんにブスとののしられ、自慢話しかしない人間に面白くないと言われ、それでもにこにこ躱してお酒を飲む仕事です。
    面接時の品定めの目線だって無遠慮で、想像を絶するほど不愉快なものです。

    最近は、SNSで加速するルッキズムのせいで自分の顔が許せなくなり、「整形をしたい、そのまとまったお金が欲しいから」という理由でお水を始めようとする子が多いです。

    でも、どうか今一度、考えてみてください。

    整形費用を稼ぐために働いているのに、毎晩おっさんたちに「デブ」「ブス」と容姿を値踏みされる。どれだけ綺麗に取り繕おうと、おっさんは気に入らない女に対して平気でブスと言い、デブと言います。

    目の前でダイレクトにぶつけられる言葉の破壊力は、あなたの想像を超えます。

    どれだけ頭の中で「汚いおっさん」と見下していようと、人の心というものは確実に傷つくものなのです。

    これでは、自分の容姿へのコンプレックスをさらに悪化させるために働いているようなものです。
    精神を病むのが先か、整形費用が貯まるのが先か。
    そんな本末転倒な選択をしないでください。

    snsでは「同伴でご飯を食べないキャバ嬢」が一部話題となりました。
    ですが、私が出会ってきた、『綺麗な飲み方をする一流のお客様方々』は例外なく、よく飲み、よく食べる健康的な子が好きでした。

    そんな方々以外の、上記例を挙げてきた下品な客はどう思っているか。
    同伴で食べずに不自然にガリガリでも、整形で一般人とは違う美的感覚の顔になっていたとしても、彼らにとってはそんなことどうでもいいことです。

    なぜだと思いますか。

    彼らは、「お金を払った分、飲んで騒ぎ、穴を使えればいい」と思っているからです。
    キャバ嬢は、ただの自分の欲を満たしてくれる道具に過ぎません。

    お昼の世界に馴染めない顔の整形依存や、拒食症などの摂食障害になって、心身共にボロボロになってからでは、あなたが本当に欲しかった幸せや自信なんてものは絶対に手に入らないのです。

  2. あなたの「身体の主導権」をお金で他人に明け渡すという体験
    一部のお金を払っているおじさんたちは、「女の子の体に触れていい権利」も一緒に買っていると本気で思っています。
    肩や腰を引き寄せられて抱かれ、腕やお腹をつままれ、太ももやふくらはぎを撫で回される。そんなセクハラ行為が、夜の世界では「普通のこと」として処理されます。

    「私は嫌と言えるから大丈夫」「距離を取るから大丈夫」――そう思っていませんか?

    どれだけあなたが警戒して身構えていようと、おっさんたちは何の前触れもなく、当たり前の顔をしていきなり触ってきます。
    断る隙など最初からありません。
    「嫌なので触らないでください」と言って拒否したところで、
    「女は口では嫌と言いつつ、本当は男に触られて喜んでいる」と、本気で妄想しているおっさんは、あなたの言葉を無視して触り続けます。
    仮に触るのを辞めたとしても、そもそも「金を払ってる自分には触る権利がある」と本気で思い込んでいるおっさんなので、こちらがさもサービスの悪い女だという態度を取り、不機嫌も怒りも隠しません。

    こちらは嫌な思いをしているのに、客という生き物に悪びれる様子は一ミリもありません。
    だって、お金を払っているからです。


    そもそも一部の男は、幼少期から「嫌よ嫌よも好きのうち」という謎の間違った解釈を、人生でずっと素で行っています。
    お昼の世界の一般男性にすら、びっくりするくらい「嫌」という言葉が通じない人がいます。あなたもこれまでの人生で、何人かはそういう男が居ませんでしたか?
    もともと自分の都合のいいように解釈して、他人の拒絶など聞く耳を持たない生き物なのに、夜の世界で「お金を払っている強者」という立場を手に入れた。
    そんな男たちが、まともにあなたの「嫌」を聞き入れると思いますか?
    夜のお店に来る男は、あなたの想像をはるかに超え、「嫌」という言葉を聞きません。


    たとえキャバクラの求人募集に「うちはおさわり一切禁止なので安心して働けます」と書かれていても、今挙げたような行為は「おさわり」にすらカウントされていないのが現実です。

    そんな求人ワードは無意味だと思ってください。お店だって、費用対効果の天秤にかけ、女の子が少し嫌な思いをする程度なら「売上のために我慢しろ」「自分でなんとかするのが仕事だ」と平気で言い放ちます。

    挙句、今挙げた被害を優に超えることをされた例が下記です。

    ・ドレスの中に手を突っ込まれ、直に胸を揉まれる
    ・急に抱きついて、おしりを揉む
    ・おっさんがあなたの座る場所に手を置き、「ここに座れ」と命令してくる
    ・ ドレスの裾をたくし上げられ、おっさんの手のひらを直に太ももで挟むよう強要される
    ・飲んでいたグラスの氷を口に含んで女の子のドリンクに吐き出し、飲めと命令する
    ・ さっきまで普通に話していたのに、頭を掴まれて無理矢理キスされる
    ・送るよと言って車に乗り込ませ、ホテルに連れ込む
    ・ミニスカートをまくられ、下着の中に手をねじ込まれ、そのまま指を入れようとする

  3. これらは夜のお店で働いている女性なら、誰もがどれか一つは必ず経験していることです。夜のお店に来る男には、加害欲が強い人がたくさんいます。
    男たちは、これらの行為全てを「いたずら感覚」で行っています。
    誰一人として、それが犯罪だなんて思っていません。

    こんなことをされて、あなたの尊厳は傷つきませんか?


    それに、あなたの「身体の主導権」を握りにくるのは、客だけではないということ。
    あなたが働いている『お店』も同じです。

    客からの被害を止めてくれないどころか、店側から「客に抱かれて来い」と命令されることだってあります。

    黒服、もしくはママ等、お店での立場が上の人間が、女の子のバッグやポケットに大金をねじ込み、客とホテルに行くことを命じるのです。

    「終わるまでお店で待っているから」と退路を断たれ、泣いて帰ってきた女の子を抱きしめ、抱かれて来いと言った同じ口で「よく頑張ったね」と言うのです。

    有名な某大手キャバクラ店では、面接時に「枕はできますか」と直球で聞くそうです。
    聞かれずとも「そんなこと、言わなくても分かっているだろう」という態度のお店もたくさんあります。

    あなたは数年前、元舞妓の女性が業界の闇をSNSで告発し、後に書籍化されて大論争を巻き起こした出来事をご存知ですか?
    あの時、繁華街の人間たちの間で出たリアルな言葉は、同情ではありませんでした。みんな口を揃えて、こう言っていました。

    「そんな当たり前のことを知らずに、あの世界に入ったのか?」

    夜の世界で働くことを決めたあなたにも、全く同じことが言われます。トラブルに巻き込まれ、心や体をズタズタにされて、最悪働けなくなったとしても、世間や周りの人間からはこう一蹴されて終わりです。

    「体のいい売春宿だって分かっていて、自分の意志で入店したんだろう」

    何も知らずに、ただ『高時給だから』と足を踏み入れた結果、傷つくだけでなく、周囲からそんな冷酷な言葉を浴びせられる。誰も同情などしてくれません。

    あなたに、その覚悟はありますか?

    この世界は魂を売った人間が生き残り、売れていくのです。
    あなたがどれだけ苦しい思いをしようと辛いと思おうと、皆経験したことであり、大して気にも留められません。客商売、シビアなお金の世界です。それは客だけでなくキャスト側も同じことです。

  4. プライベートの崩壊「24時間接客体制」
    これまでの現実を読み、それでも「自分は稼ぎたい」と思った方へ。

    素晴らしい覚悟です。夜のお店で生き残るのに本当に必要なのは、その「お金への執念」です。
    汚いおじさんたちに値踏みをされて、体を触られ、挙句明け渡すことになったとしてもお金が欲しい。
    それであれば、「自分の人生が常に接客体制になること」を覚悟してください。
    勘違いしないでほしいのは、これは「お客さんへの営業LINEを頑張る」というレベルの話ではないということです。それはただの売上をあげるための手段です。私がお伝えしたいのは、

    「日常のどこに誰が居るかわからない」ということです。

    ・夜職をしていることを隠している友達と、遊びに行った先でお客さんと鉢合わせ、声をかけられてしまう。
    ・彼氏とデートしているところを目撃され、激怒される。
    ・自分の住んでいるマンションに、たまたまお客さんも住んでいた

    周囲に夜職を秘密にしたまま、日の当たる世界で生きようとするならば、どこに誰がいるかわからない状態で外に出るリスクを一生背負うことになります。

    一人で出かけていても街中で客に会ったらその瞬間から接客の始まりです。
    お客さんも普段街で生活をし、日々を過ごしているのです。あなたが仕事を内緒にしていることなんて知らない客は「あ、馴染みの女の子だ」と嬉しそうに声を掛けます。

    もちろん私たちもこれからも関係が続く以上、奥さんや彼女と居たとき以外は笑顔で声をかけ、話を合わせなければいけません。

    軽い気持ちで働いた結果、友達との価値観が合わなくなって距離ができてしまった。彼氏にバレて振られた。
    SNSではキラキラして見えますが、本来、表立って目立つことは良しとされない世界です。
    その正体はどこまで行っても「体のいい売春宿」なのです。

  5. あなたが自分を切り売りする「理由」は何ですか?
    あなたが高い時給をもらえるのは、自分の価値ある時間を、おじさん相手に差し出しているからです。

    家の事情でどうしても大金が必要、叶えたい夢のためには何を犠牲にしてでもお金が欲しい――そんな、やむをえない事情がある人以外、この世界は本来、経験しなくていいものです。

    ここまで読んでくれたあなたに、もう一度聞きます。
    お金を欲しがる理由はなんですか?

    友達と遊ぶお金が欲しいから、ブランドものを買って自慢したいから、整形してちやほやされたいから。

    もしそんな理由のためであれば、どうか一度立ち止まってください。
    あなたたちの尊い時間をそんなもののために犠牲にしてほしくなくて、この記事を書きました。

    水商売は普通の世界ではありません。
    キラキラなんて、スマホの小さな画面の中でしかしていません。
    売れているキャバ嬢は、心も、体も、自分の時間も、売り上げの為にすべてを投げ打って泥臭く努力しているのです。

    面接に行く前に、自分はなぜお金が欲しいのかを確認してください。
    そのお金は「自分を切り売りしてでも、本当に欲しいものなのか」を真剣に考えてください。

    私は消費されるのは嫌だ、と少しでも思うのであれば、お水の世界に触れないで、健全に過ごしてください。


  6. 最後に。自分の価値を絶対に安売りしないで
    ただ、悲しいことに今の日本には、昼の世界にも「無料で女の子にキャバ嬢のような接待をさせようとする馬鹿」が実在します。

    もしそんな理不尽な存在に出会ってしまったら、強い意志を持って、「自分は尊い存在だ」と強く抗議してください。
    理不尽な目に遭ってもめそめそ泣き寝入りしてしまうような癖を絶対につけないでください。

    それは夜の世界でも同じことです。
    一度傷ついた自尊心や、日々刻み込まれる間違った価値観は、水商売を辞めたからと言って簡単に消えるものではありません。

    一度でも「自分が女であること」という事実だけでお金を稼ぐのは、あなたの尊厳を売ることと同義です。

    お水の世界に綺麗ごとなどありません。

    あなたを守れるのはほかの誰でもない、あなた自身です。
    あなたが自分を大事にしてくれることを心の底から願っています。

    特に、お昼の仕事や学校を続けながら、どうしても必要なお金のために「ダブルワーク」でこの世界に飛び込もうと覚悟を決めたあなたへ。

    昼間の自分の居場所や、これまでのキャリア、大切な人間関係を絶対に守り抜かなければいけないあなたには、専業の子たち以上のプレッシャーと、絶対に失敗できない、バレてはいけないという孤独な戦いがあります。

    体力的な限界だけでなく、お昼の世界の常識と、夜の世界の異常さのギャップに、一番心が疲弊するのもダブルワークの人たちです。
    私は、そんな理不尽な状況の中でも、自分の足で立って守るべきもののために必死で生きようとするあなたの覚悟を、一番に応援したいし、一番に守りたいと思っています。
  7. そして、最後まで読んでくださった、
    それでもやむを得ない事情があり、どうしてもお金が必要、お水の世界で働くしか間に合わない、という方。

    私にサポートさせてください。あなたの傷が少しでも浅く済むよう、全力を尽くします。

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